
「海外発送に対応していません」を英語でどう表現すればよいか迷ったことはありませんか?
日本のサイトでは 「「No」 を使ったお断りの表現を見かけますが、英語圏側からすると少しきついイメージになります。
この記事では、ECサイトやビジネスメールですぐに使える「海外発送に対応していません」を自然な英語で伝えるフレーズをまとめました。
注意!日本でよく見かける「海外発送に対応していません」の英語
日本語をそのまま直訳した下記のような英文が使われていますが、注意が必要です。
- No overseas shipping is available.
海外発送には対応しておりません。 - We can’t ship overseas.
日本国外への発送には対応しておりません。 - We don’t ship overseas.
当店は海外発送に対応しておりません。
意味は通じますが、No や Can’t を強調すると「突っぱねている」「禁止している」という強い印象を与えることがあります。
例えば、看板によくある “No Smoking” は「絶対に喫煙禁止」という強い意志表示ですよね。
同じように No overseas shipping と書くと、、「絶対に受け付けません!」という冷たさを感じさせてしまいます。
なぜ Noじゃなくて、「Not」 を使ったほうがいいの?
英語圏では、No は「一切ダメ」「ゼロ」という断定的で拒絶感を与えてしまうようなニュアンスになります。これに対して Not を使うと「~ではありません」という拒絶感を与えず、ただ説明しているイメージになります。
たとえば:
- No international orders available.
国際注文は受け付けません!(海外発送なんてしない!のような拒絶感が強い) - We do not accept international orders.
国際注文は承っておりません(丁寧な説明)
同じ内容でも、「We do not accept international orders.」のほうが「承っておりません」というニュアンスで、やわらい表現になります。これは「禁止」ではなく「ショップ側の発送方針」を説明的に伝えているからです。
その他にも気をつけたいポイント
英語圏のショップやウェブサイトでは、次のような英文が一般的です。
- No → Not に変える
例:Not all products are available for shipping internationally.
すべての商品が海外発送に対応しているわけではありません。
- Can’t → Do not / Cannot を使う
例:We do not ship internationally.
海外発送には対応しておりません。
Our products cannot be shipped outside Japan.
当店の商品は日本国内のみの発送となります。
📃MEMO:ビジネス英語では短縮形の “can’t” はカジュアルで強すぎる印象になりやすく、書き言葉にはあまり向きません。 “Do not” や “Cannot” はビジネスメールや規約文で実際に頻繁に使われている表現です。
- Overseas より International
例:We do not offer international shipping.
海外発送には対応しておりません。
📃MEMO:英語圏のビジネス文章では “overseas” より “international” のほうが一般的です。“Overseas” は地理的な距離を強調するイメージがありますが、“international” は「国際的に」という意味で広く使われる表現で、こちらのほうが自然に伝わります。
海外発送は対応していません】は英語で何て言うの?
「海外発送に対応していません」と自然に伝える英文
さらに、文頭に 「Unfortunately」 を置くと丁寧な文章になります。これは「残念ながら」「申し訳ありませんが」というニュアンスになり、英語圏でよく使われる表現です。
・Unfortunately, we do not ship internationally.
申し訳ありませんが、当店は海外発送に対応しておりません。
・Unfortunately, our items are not available for shipping outside Japan.
申し訳ありませんが、当店の商品は日本国外への発送には対応しておりません。
例えば
・申し訳ありませんが、ラッピングは対応していません。
・申し訳ありませんが、卸販売は対応していません。
というような場合にも、文頭に「Unfortunately,」を使います。
もうひとつ、ビジネス文書では Please note that(ご了承ください) も使用頻度が高いフレーズです。
・Please note that we do not accept international orders.
国際注文には対応しておりませんのでご了承ください。
・Please note that not all items are available for shipping outside Japan.
すべての商品が日本国外への発送に対応しているわけではありませんのでご了承ください。
メール・商品ページ・Shipping Policy などにそのまま利用できます。
AI要約に注意。Sorryではなく「Unfortunately」を使おう!
AI要約だと「申し訳ありませんが」、「I’m sorry, but we cannot ship internationally.」のような文章が表示されますが、ミスを謝罪するニュアンスが強いため、ビジネス文ではあまり使われていません。
海外発送に対応していないのは、こちらのミスではなく「状況説明」を表す 「Unfortunately」 を使うほうが一般的です。
「国内のみの発送となります」は英語で何て言うの?
英語圏のオンラインショップで、実際に使われているこちらの英文をご紹介します。
Unfortunately, not all items are available for shipping outside the US.
残念ながら、当店の商品はアメリカ国内のみの発送となります。
「自国以外には発送に対応していません」という意味を自然に伝えられるので、日本のショップでもそのまま応用できます。
「the US」の部分を「Japan」へ入れ替えるだけでOK。
Unfortunately, not all items are available for shipping outside Japan.
申し訳ありませんが、当店の商品は日本国内のみの発送となります。
Please note that not all items are available for shipping outside Japan.
当店の商品は、日本国内のみの発送となりますので、ご了承ください。
まとめ
「海外への発送は対応していません」の英語を使うポイントはこちら。
- No や Can’t は禁止のニュアンスが強く、冷たい印象になる
- Not / Do not / International を使うと丁寧で自然な表現になる
- Unfortunately / Please note that を加えるとさらに柔らかく伝えられる
下記のフレーズは、「海外への発送は対応していません」と、英語圏の方へ安心して伝えられる例文です。ECサイトの商品ページ、発送ポリシー、FAQにそのまま利用できます。
- Unfortunately, we do not ship internationally.
残念ながら、当店は海外発送に対応しておりません。 - We do not offer international shipping.
当店は海外発送に対応しておりません。 - Please note that our products are not available for shipping outside Japan.
当店の商品は日本国外への発送に対応しておりませんのでご了承ください。
自分のショップに合うフレーズがあればぜひお使いください。
この記事がお役に立てれば幸いです。
Hope this helps!