
テキスタイルや模様を英語でどう表現すればよいのか、迷ったことはありませんか?
よくある「チェック柄」はCheckでよいのか、和柄はどのように英語で表現すればいいのかなど。
この記事では、代表的なテキスタイルの英語表記を一覧で紹介しています。
日本の伝統文様からヨーロッパ発祥の柄、幾何学的なモダン柄、エスニックな装飾模様まで、代表的なデザインをまとめました。
商品説明やデザイン解説の参考にしていただければと思います。(追加している途中です)
日本の伝統柄
青海波:Seigaiha

日本の伝統的な文様で、半円を重ねて「波の広がり」を表現したものです。末広がりで縁起がよいとされ、「未来永劫、平和な暮らしへの願い」が込められている模様です。
英語では固有名詞として Seigaiha が使われますが、「Blue Ocean Waves」や「Traditional Japanese Wave Pattern」と表現されることもあります。
💡 よく似た柄に「スカラップ(Scallop)」がありますが、スカラップは単純な半円の繰り返し。青海波は波を象徴する日本独自の伝統文様で、意味合いが異なります。
千鳥格子:Houndstooth, Dogtooth

犬の牙に似ていることから、「HoundstoothやDogtooth」と名付けられた柄で、日本では「千鳥が連なって飛ぶ姿」に見えることから「千鳥格子」と呼ばれています。スーツやコートに多く使われる、伝統的な柄。
チェック柄
タータンチェック:Tartan Check

スコットランド発祥の伝統的なチェック柄。王室や氏族(クラン)ごとに異なる色やパターンが定められていて、文化的な背景が深い模様です。現在ではファッションやインテリアにも広く使われています。マフラーなどにもよく使われていますよね。私のマフラーも歴代タータンチェック柄です。
ギンガムチェック:Gingham Check

白地に単色を組み合わせたチェック柄。カジュアルな柄で、ギンガムチェックは他のどんな生地とも合わせやすいです。
ハーリキンチェック:Harlequin Check

菱形を交互に並べたデザイン。ピエロ衣装を連想させ、少し遊び心のある印象です。
ヨーロッパの伝統柄
アーガイル:Argyle

菱形を斜めに重ねた柄で、スコットランドの伝統模様。セーターやソックスに多く見られます。
ヘリンボーン:Herringbone

魚の骨(ニシン)に似た形が由来。スーツ生地やツイードに使われ、上品でクラシカルな印象。
クラシカルな装飾柄
ペイズリー:Paisley

しずく型の曲線模様。インド起源ですが、イギリスで大流行しヨーロッパを代表する柄のひとつに。スカーフや大判のハンカチなどにも多く使われています。
ダマスク:Damask

花や植物をモチーフにした左右対称の織り柄。高級感があり、カーテンやテーブルクロスにも用いられます。
幾何学・モダンテキスタイル
シェブロンストライプ:Chevron

V字を連続させたジグザグ模様。モダンでシャープな印象があり、ファッションやインテリアに幅広く使われています。
グリーク・キー:Greek key

ギリシャの装飾模様で、直線が途切れずに続く幾何学デザイン。重厚感があり、古典建築の装飾としても知られています。
スカラップ:Scallop

貝殻の縁のような半円を繰り返す模様。北欧風やモダンなテキスタイルで多用され、かわいらしさや軽やかさを感じさせます。
ラティス:Lattice

格子模様をベースにした直線的でシンプルなデザイン。
👉 モロッカン柄と似ていますが、ラティスは直線的でシンプル。モロッカンは装飾的で曲線が多いのが違いです。
トレリス:Trellis

格子模様をベースに、ひし形や曲線が組み合わさった幾何学的な模様。格子に小さな花柄やつるのパターンなどがあり、ラティスに比べて優しい印象です。壁紙やカーテン、ラグ、クッションカバーなどインテリア用のテキスタイル(布製品)に人気のデザインです。
モロッカン柄:Moroccan

モロッコやイスラム建築に由来する装飾模様の総称。曲線的で異国情緒のあるデザインです。
マラケッシュ:Marrakech

クアトロフォイル(四つ葉型)に似た形で、ラティス柄にも近いです。インテリアでは「モロッカン・マラケッシュ」と呼ばれることもあります。
エスニックな柄
イカット:Ikat

「絣(かすり)」織物に由来する柄。にじみのあるエスニックな雰囲気が特徴で、世界中の伝統布にも見られます。アジアン風の巻きスカートなどにもよく使われています。
まとめ
テキスタイルの英語表記を知っておくと、海外向けの商品説明やデザイン解説のときにとても役立ちます。特に、スカラップと青海波、ラティスとモロッカンのように、一見よく似ているけれど本来は意味が異なる模様については、違いを知っておくと説明にも迷いません。
また、モロッカン柄には、マラケッシュやトレリスのようにいくつかのバリエーションがあります。これも細かな違いですが、「あれ、どっちだっけ?」となるくらい、わずかな差だったりしますので、迷ったときはここでそれぞれの特徴を見比べてみてくださいね。
追加したいテキスタイルはまだまだあります。
今後も新しい柄を追加していく予定ですので、チェックしていただければうれしいです。